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何度も再放送されている、ドラマ「アテンションプリーズ」。上戸彩と錦戸亮が共演した作品。相武紗季も出ていました。何度も何度も再放送されているんですが、ついつい見てしまうんですよね。
ドラマ「アテンションプリーズ」の内容はというと、ごく単純です。
キャビンアテンダントを目指す若者たちが、様々な困難を克服しながら、最後は自分たちの夢をかなえるというもの。
もちろん、連ドラですから、恋愛もからんできます。
このドラマ、どうしてこう何回も再放送されるかと言いますと、もちろん、数字が取れるからなんですね。つまり、人気が今もなおあるんです。
では、どうして、こういう単純きわまりないドラマが受けるのでしょうか。
このストーリー展開は、実はハリウッド映画の得意中の得意なんですね。
いろんな悩みをかかえる主人公が迷いながらも、目的を定め、その実現のために行動を開始する。
しかし、次から次へ困難が待ち構えていて、主人公はその障害と戦いながら、時には挫折しそうになる。
でも、周囲に励まされ、勇気を奮い立たせて、困難を1つひとつ乗り越えてゆき、ついには、念願の夢をかなえる……。
映画「ロッキー」もそうですし、このパターンは実に多いんです。
ドラマ「アテンションプリーズ」も、物の見事にこのスタイルに当てはまりますね。
それでは、どうして、この形式が人気を呼ぶのか?
おそらくは、こういう物語展開は、実人生で誰もが一度は望みながら、なかなか、実現できないからでしょう。
現実生活では、人生において、ハッキリとした目的を持ち、それを達成するために真っ直ぐに突き進み、最後には、夢を成就する、そいうことは、滅多にないですよね。
人生は妥協と挫折の繰り返し、純愛映画のような恋愛はできないし、結婚はしたけれど、実はたいして愛してない相手といっしょになってしまっていたりして……。
夢ははかなく、現実は虚しいものかもしれません。
ところが、「アテンションプリーズ」では、キャビンアテンダント、パイロット、整備士と、それぞれ進む道は違えども、全員が自分の目標に向かって青春を燃やしている。
しょせんはドラマだし、現実にはこんなふうになるわけないじゃん、そう思いながら、最終回までついつい見てしまったのは私だけでしょうか。
人生は筋書きのないドラマと言われますが、自分でシナリオをきっちり書いてみたら、
どうなるでしょうか。
何となく流されて暮らしてゆくより、ずっと面白くなるような気がするのですが……。